美を求めて
ファッションを哲学で語る京都芸大学長の鷲田清一さんは、小学生に「ファッションとは何か」をこう教えています。まず教壇の上に、水の入ったペットボトル、花瓶、バケツ、尿瓶(しびん)を置いて、子どもたちにどの水を飲みたいかと聞きます。すると子どもたちは当然こう答えます「ペットボトル!」鷲田さん「尿瓶はどう?」子どもたち「ゲー!」。鷲田さん「中身は同じ水なのに、入れ物が違うとイメージが変わるよね。これがファッションなんだよ。」なるほどわかりやすいですね。一方僕が気づいたのは、これほど形の違う器に楽々と入り込める水の素晴らしさです。実は私たちのからだの60%は水だそうです。ですから人間は水だと思えば、もっと柔らかく、もっと自由に生きていけるんですね.
サザンクス筑後では、今年も美をテーマにした「美祭」を開催します。沢山の皆さまのご来場を心からお待ちしています。