握手合戦

館長の散歩道

私たち人間は自分の思った事、感じた事を音声言語(言葉)と身体言語(動き)で表現します。中でも、人の印象として強く残るのは、声や言葉よりもボディランゲージだと前回お話しました。トランプ氏の硬すぎる握手から聴こえてくるのは、こんな言葉でしょうか。「大丈夫!俺に任せろ!」「アメリカは世界一!」「アメリカは美しい!」「無敵だ!」強引な言葉の数々のシャワーを浴びせられて、思考停止になってしまいそうですね。ところがトランプ氏に負けない身体言語を放つ政治家が登場しました、フランスのマクロン氏です。マクロン氏の握手は途方もなく強く、トランプ氏が手を放そうとしても、強く握りしめて動こうともしませんでした。身体言語は無意図的に表現されることが多いと研究家は言いますが、この二人の握手は無意図とは到底思えません。まさにどちらが勝つか負けるかの主導権争い。言葉抜きのボディランゲージ合戦でした。さて最後は極め付けの達人の登場です。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)氏の妹の金与正(キム・ヨジョン)さんです。アゴを上げて人を見据える彼女のボディランゲージの鋭さが、脳裏に焼き付いて離れません。まさに「こわっ!」ですね~。