悲しい知らせ

館長の散歩道

3月22日、胸を締め付けられるような悲しいニュースが飛び込んで来ました。モスクワ郊外のコンサートホールで残虐なテロ行為があり、沢山の方々が尊い命を亡くしました。なんという痛ましい事件でしょう。本来、劇場やコンサートホールは、人と人が繋がり、心豊かなコミュニケーションを取れる心地良い場所であるはずです。舞台芸術は人種や国境を楽々と越える力を持っています。人と人が出会い、お互いを尊重して、新しい価値を発見し、共創する。芸術は生きていく上でなくてはならない物です。私たちは新型コロナウイルスの感染により、公演や催事の中止を余儀なくされました。しかしどのような状況であっても諦めることなく、世界中の舞台芸術は再生を果たして来ました。ところがコロナ禍に加えて衝撃的なテロが勃発しました。憎しみが憎しみを増長し、今後の負の連鎖が懸念されます。私たちにできる事は何か、いま問われている気がしています。