サザンクス筑後は、「第5回さざんか女声合唱祭」を2年間の公演延期を乗り越えて、先月やっと開催することが出来ました。新型コロナウイルス感染防止のために、不要不急のレッテルを真っ先に貼られたコーラスですが、出演した8グループの皆さんには、美しい生の歌声をサザンクスのホールいっぱいに響かせて頂きました。まさに感動のリスタートでした。私たちはコロナ禍を経験することにより、文化芸術は人と人を分断するのではなく、人と人をつなぐ力を持っていることに改めて気づかされました。今年の6月に封切られた水谷豊さん出演・監督の映画「太陽とボレロ」の台詞の一部をご紹介しましょう。解散の危機がせまったアマチュアオーケストラの演奏家たちに、楽団を見守り続ける指揮者(水谷豊)が、こう語りかけます。「みなさん、音楽を止めないでください。そして、これだけは信じてください。音楽は神様がこの世に与えた、人々を幸せにする最高のマジックだということを」 文化芸術の歩みを止めるわけにはいきませんね。